初のオリンピック海外チームが東京に到着

東京オリンピック・パラリンピック開催まで8週間を切り、ホストタウンでは新型コロナウイルス対策や国内外の好ましくないメディアへの対応に追われています。

しかし、主催者側は、海外選手団の第一陣が到着という良いニュースを受け取りました。

最後の試合から1年以上が経過しているオーストラリアのソフトボールチームは、ピッチに戻ってくることに喜びを感じているようです。

オーストラリアのオリンピック代表団のリーダーは、「選手たちはこれがユニークな体験になると認識している」とコメント。

「あらゆるレベルで日本政府が、大会開催にふさわしいに環境を整えるために、大変な労力を費やしてきたことを理解しています」

オーストラリア代表チームのイアン・チェスターマン団長はこのように述べています。

前回、ソフトボールがオリンピック競技として採用された際には、オーストラリアは接戦の末、最終的に優勝した日本に敗退。それは13年前の北京オリンピックでの事です。

数週間後に訪れる再度のチャンスに備え、群馬県太田市でトレーニングに励んでいます。

日本に到着した最初の外国人オリンピック選手団は、選手23人と少人数のスタッフのみ。

全員が新型コロナウイルスのワクチン接種を済ませているものの、日本滞在中は毎日PCR検査を行う必要があります。

他の旅行者との接触を最小限にするため、宿泊するホテルの合計3フロアをオーストラリア選手団のために貸し切っています。

選手たちには専用のカフェテリアとトレーニングエリアが用意され、他の階には立ち入らないよう求められおり、また、ホテルへの出入りは裏口を使用するとのことです。

練習のためにスタジアムに行く以外、外出は一切禁止され、太田市の職員が日常生活に必要なものを購入することになっています。

予定されていた歓迎セレモニーは行わず、その代わりに地元の子どもたちとインターネットを通じた交流を行う予定です。

スポーツ選手との出会いや交流は、ホストタウンになることの楽しみの半分ではあるものの、それでも思い出に残るイベントになるだろうと太田市の市長は考えています。

太田市の清水聖義市長は、「これからも継続してオーストラリアと太田市のつながりを大事にしたい。チームの受け入れが成功すれば、他の地域でも同じことができるという確証になる」と述べています。

太田市は、当初オリンピック代表団の受け入れに同意していた528自治体の1つです。2週間前の時点でそのうち54自治体が受け入れを中止したり、受け入れ相手のチームから辞退を告げられています。その他の自治体は、群馬での状況を、固唾を呑んで見守っていることでしょう。