完全版ギャンブル歴史年表

ギャンブルは太古の昔から存在していました。音楽やダンスや農耕がいつから始まったのか誰も分からないのと同様に、ギャンブルがいつから始まったのかも分かっていません。

先史時代(~紀元前800年)

人間は古くから「偶然」に興味を持っており、古代文化では未来を予測するのに頻繁に利用されてきました。また、クレラマンシー(くじ占い)は世界中の古代書物に記されています。動物の骨、特に羊の肢骨は現代のサイコロを使うように頻繁に用いられてきました。

古典時代(紀元前800~紀元後500年)

古代ギリシャでは、ギャンブルは人気の娯楽でした。ギャンブルは『ホメロス叙事詩(イーリアス)』の中でも頻繁に触れられており、また、考古学的な証拠は古代のオリンピックでも多くの賭けが行われていたことを示唆しています。

中世(西暦500~1500年)

800年代に入ると、中国でカードゲームが生まれました。賭けの対象とゲームの道具としての両方の役割があったと考えられています。現在のトレーディングカードゲームのようなものです。これらのカードはアジア、中東を経て、13世紀後半にヨーロッパに伝わりました。

近世前期(1500~1750年)Early Modern Era (1500 – 1750)

中世から近代にかけて、ギャンブルはあらゆる階級でより社会的に受け入れられるようになり、ヨーロッパにおけるギャンブル黄金時代は16世紀から2世紀にわたり続きました。

そして、ギャンブルは人々の知恵を生かし、大幅に改良されていきます。

近代(1750~1945年)

1795年にはハリー・オグデン(Harry Ogden)という人物が初のブックメーカーとしての事業をイギリスのニューマーケットで開始。競馬のレースでオッズを設定して賭けを受け付けました。

他の馬に対して1番人気を賭けるという賭け方は、その時まで個人間のイーブンマネーの賭け(例:ソーシャルベッティング)に限られていたため、画期的なことでした。オクデンは馬ごとの固定オッズを計算し、銀行の役割を果たしながら賭けを受け付けたのです。トート式(パリミュチュエル方式)のノミ屋が登場したのは1867年のことでした。

現代(1945~)

アメリカのネバダ州では1931年にギャンブルが合法化され、その数週間後には最初のゲーミングライセンスがフリーモントストリートのノーザンクラブに与えられます。しかし、ラスベガスが今日のような有名観光地になったのは第二次世界大戦後のことでした。

当初ラスベガスでは暗黒街が大きな役割を果たしていました。禁酒法が廃止され、ギャングたちは新たな収入源を求めていたのです。そして、彼らの力は次第に弱まり、1980年代後半になると巨大企業が代わりに台頭してきました。

1979年になると、州が居留地における活動を制限してはならないとする最高裁の判決を受けて、フロリダ州にネイティブ・アメリカンが運営する初のカジノがオープンします。

ビデオポーカーマシンが初めて登場したのは1970年代ですが、広く普及したのは1980年代に入ってからです。

1994年には、初のオンラインカジノがインターネット上でスタート。1998年にはプラネット・ポーカーが、初のリアルマネーのオンライン・ポーカー・ルームを開設しました。2000年頃からは携帯電話でもギャンブルができるようになりますが、最初はテキストメッセージに限られていました。