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外国人「歴史的事件を題材にした曲を貼っていこう」

 僕は歴史と音楽が好きで、歴史について歌ったポップソングが世界にはまだまだたくさんあることにいつも驚かされるんだ。そこで、君たちも歴史的事件・人物から着想を得たかっこいい曲を知っていたら教えてほしいんだ。

 その時代を反映した出来事に基づく曲ならなおさらクールだね。



ビリー・ジョエルの「ハートにファイア」。詞に含まれる歴史的出来事の数は間違いなくポップソング史上最多だろう。”コーラ戦争”なんて皆知ってた?

 「ハートにファイア」(原題:We Didn’t Start the Fire)は、ビリー・ジョエルの楽曲。アルバム『ストーム・フロント』からの第1弾シングルとして、1989年にリリースされた。
 ビリーの誕生年である1949年から、この曲が発表された1989年に至るまでの、世界の歴史に関する様々な事象を並べた歌。ビリーが20代の若者と話していた時、若者は世界の様々な問題を深刻に考えており、それをきっかけに歌詞が作られた。
 コーラ戦争とは、清涼飲料製造業者であるザ コカ・コーラ カンパニーとペプシコの間の、お互いを標的とした1980年代から1990年代の両者のテレビCMおよび販売宣伝の比較広告活動である。
 コカ・コーラとペプシコーラのアメリカ2大コーラ会社はコーラを中心に同じような清涼飲料水のラインナップをそろえ、世界各地で激しいマーケティング競争を繰り広げた。特に1980年代には競争は激しさを増し、ペプシのシェアがコカ・コーラを抜く事態となり、コカ・コーラは新たな商品開発に追われるなど苦戦を続けた。

クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングの「オハイオ」。ケント州立大学銃撃事件が題材。

 1970年5月4日にオハイオ州のケント州立大学で起きた、ベトナム戦争・カンボジア作戦に対する抗議デモ中の大学生に向けて州兵が発砲した事件。4人の死者と9人の重軽傷者を出し、全米を揺るがす大問題となった。
 結果として世論の反発を招き、4百万人規模の学生ストによって、数百の大学や高校が臨時休校する事態に陥った末、ついには社会的論争を巻き起こし、1959年から続いていたベトナム戦争におけるアメリカの役割を、1975年に終わらせるに至った。
 時の大統領リチャード・ニクソンは、ベトナム戦争を終わらせると公約して1968年に当選した大統領であり、それに加えて、1969年11月に発覚したソンミ村虐殺事件(1968年3月16日にアメリカ軍兵士がクアンガイ省ソンミ村で非武装のベトナム人を虐殺した事件)が、大衆の反戦意識の増大をもたらしていた。
 その自然の成り行きで12月にはドラフト・ロッタリーと呼ばれる徴兵制度が、誕生日による抽選方式に変わる。これらの出来事によって、国民の大半はベトナム戦争が1969年中に徐々に終結していくものだろうと思うようになっていた。
 しかし、事態はそう簡単ではなかった。ニクソンと合衆国政府は、1969年4月29日から秘密裏にカンボジア作戦(カンボジア侵攻)と呼ばれる大規模空爆を開始しており、ベトナム戦争は終結に向かうどころか、実際にはカンボジアへと拡大していた。この事実は1970年4月30日にニクソンによって公表されることとなり、戦争終結を期待していた人々を激怒させ、5月1日から学生たちのデモが始まる。
 そして5月4日、学生のデモが始まると州軍は催涙弾で一団を散らしにかかり、学生は石で応戦するという攻防が何度か繰り返され、事件は起こった。犠牲者は、抗議に参加していたアリソン・クローズ、ジェフリー・ミラー。次の講義に向かっていたサンドラ・シュアーとウィリアム・シュローダーの4名。
rocknblues2nd.com/dictionary/may-4-massacre


ゴードン・ライトフット「エドモンド・フィッツジェラルド号の難破」


伝説はチペワ族の時代から生き続けている
  五大湖が“ギッチェグミー”と呼ばれていた時代から

  11月の空が掻き曇るときに、湖は犠牲者を求めると言う…

↑子どもの頃、親とよくこれを口ずさんでたんだけど同世代はなぜか誰も知らないんだよね。

 その船の名はエドモンド・フィツジェラルド号。1958年にアメリカで製造され、「最大の貨物船」と言われて当時のアメリカの勢いを象徴する存在だった。
 1975年11月10日、強風警報を無視してスペリオル湖へ出航した船は嵐に巻き込まれた。通常より多い荷を積んでいた事もあって、走行不能に陥り難破。生存者はなく、その後湖底で真っ二つに割れた状態で沈んでいる状態で発見された。タイタニック号同様、不沈と思われた大型貨物船が沈没したことは、多くの人に衝撃を与え、五大湖史上最悪の事故として今もその名は語り継がれている。
 翌1976年、この悲劇を題材にした一曲の歌がある。カナダ出身のシンガーソングライター、ゴードン・ライトフットが紡いだ「エドモンド・フィッツジェラルド号の難破」は、当時のアメリカ人のプライドに訴えかけヒットチャートを駆け上った。その歌はサビもなく、同じヴァースが延々とリピートされるものだった。時を同じくして、ロッド・スチュワートがヒットさせた「Tonight’s the Night (Gonna Be Alright)」の人気に阻まれ、惜しくもチャートのトップ獲得とはならなかったが、グラミー賞の最優秀楽曲賞にもノミネートされるほどの評価を得た楽曲だった。

ボニーMの「怪僧ラスプーチン」

 ↑もし歴史上の人物を1人だけディスコソング化するならラスプーチンになるだろうな↑これいい曲だよね。
↑気に入ったならチュリサスのフォークメタルカバーも聴こうぜ!

 チュリサス(Turisas)は、フィンランドのヴァイキングメタル/フォークメタルバンド。
 1997年にマティアス・ニーゴルド(Vo)とユッシ・ヴィクストロム(G)によって結成された。結成時の名前は、Köyliö。1998年に現在のバンド名に変更。
 メンバーほぼ全員が、ウォーペイントと呼ばれる赤と黒のペイントを顔に塗っていることやヴァイオリンとアコーディオン奏者を擁した勇壮なメロディで知られている。

サバトンは”ヒストリカル・ヘビー・メタル”を自称してるぞ。たぶん歴史について歌ってるんだろう。↑俺もサバトンに1票

 ポーランド軍がワルシャワ北東の村ヴィスナで40倍の兵力を持つナチスドイツ軍に抵抗した戦い。
 スウェーデンのヘヴィメタルバンド、サバトンはヴィソナの戦いを 「40to1」 という曲にして英語とドイツ語を織り交ぜて歌った。サバトンは戦争をテーマにした曲がいくつもあり、「ウォー・メタル」とも呼ばれるジャンルを切り開いたバンドとされる。
↑サバトンの名前が挙がっててよかった。このバンドのスタイルが大好きなんだ。でもちょっとマニアック過ぎない?↑サバトンはメタルの世界では超有名だよ。曲も歌詞も安っぽいけど奴らはとんでもなく素晴らしいライブパフォーマンスをするんだ。
アイアン・メイデンは歴史的事実に基づいた曲をたくさん書いてる。「悪夢の最終兵器~絶滅2分前」は冷戦、「誇り高き戦い」はインディアン戦争、「イカロスの飛行」は…、イカロスだね…。
(注)イカロスはギリシャ神話の登場人物 関連記事「お前らメメント・モリって知ってる?」海外の反応

↑アイアン・メイデンなら「明日なき戦い」はクリミア戦争の軽騎兵旅団の突撃が題材。

 バラクラヴァの戦いは、クリミア戦争中の戦いの一つである。 ロシア軍のセヴァストポリ救援部隊が、イギリス・フランス・トルコ連合軍がセヴァストポリ攻略のための足場としていたセヴァストポリ近郊のバラクラヴァへ攻撃したことで始まったが、連合軍がロシアの攻撃を防ぎきって戦いが終わった。
軽騎兵旅団の突撃
 ロシア砲兵が連合軍補給路を攻撃出来る場所へ展開することを防ぐために、ラグラン男爵フィッツロイ・サマセットは軽騎兵旅団に対してロシア砲兵の移動を阻止するよう命令を出した。しかし、連絡将校ルイス・ノーラン大尉が命令を誤って伝えたため、第7代カーディガン伯爵ジェイムズ・ブルデネル率いる軽騎兵旅団673名がロシア軍砲兵陣地に正面から突撃し、死傷者278名という大損害を被った。この突撃は軽騎兵旅団の突撃(Charge of the Light Brigade)と呼ばれ、無謀ではあるが勇敢であると評価されており、数多くの絵画や文学、音楽等の創作の題材となっている。
 

ビリー・ホリデイ「奇妙な果実」

 奇妙な果実(原題:Strange Fruit)は、ビリー・ホリデイのレパートリーとして有名な、アメリカの人種差別を告発する歌である。この曲が書かれたころ、まだアメリカ南部では黒人を縛り首にして木に吊るすリンチがしばしば発生した。「奇妙な果実」とは、木にぶら下がる黒人の死体のことである

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クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ”Burn the Witch”  元ネタはセイラム魔女裁判。

 セイラム魔女裁判とは、現在のアメリカ合衆国ニューイングランド地方のマサチューセッツ州セイラム村(現在のダンバース)で1692年3月1日にはじまる一連の裁判をいう。
 200名近い村人が魔女として告発され、19名が処刑され、1名が拷問中に圧死、5名が獄死した。無実とされる人々が次々と告発され、裁判にかけられたその経緯は、集団心理の暴走の例として引用されることが多い。

冤罪事件で投獄されたボクサー、ルービン・”ハリケーン”・カーター”のために製作されたボブ・ディランの「ハリケーン」。

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ジョニー・ホートン「ニューオリンズの戦い」。皆には人気がないかもしれないけど、戦勝記念日には今でも地元の酔っ払いが歌ってるよ。

↑僕もこれ書こうと思ってた。 みんな小学校で習ったと思うけど、いつもなんか笑えたんだよね。まあどれだけ史実に正確なのかは知らないけど。↑”みんな小学校で習ったと思うけど”
ここは若者が多いんだ。80年代に少年時代を過ごしたであろう同士よ。
 ニューオーリンズの戦い(Battle of New Orleans、またはBattle of Chalmette Plantationと知られる)とは、米英戦争末期の、1814年12月から1815年1月にかけて行われた戦いである。
  この戦いをモチーフに、Battle of New Orleans という曲が作られた。作詞作曲は、学校長で歴史教師だったジミー・ドリフトウッドによる。彼は音楽を趣味としていた。曲は学生が楽しく歴史を学べるように作られたものだったが、この作品は1959年のグラミー賞のソング・オブ・ザ・イヤーを受賞するほどの評判になり、この曲を歌ったジョニー・ホートンも同年にグラミー賞・ベスト・カントリー&ウェスタン・パフォーマンス賞を受賞した。

アメリカン・パイはミュージシャンたちが乗った小型機墜落事故について歌った曲。

↑乗っていたのは3人だね。ドン・マクリーンによればこの歌は”良い”音楽が死んだ日について書いたらしい。

↑飛行機事故だけじゃなくて50~60年代の音楽シーンを総括してるんだ。とにかく深くて素晴らしい曲だよ。

↑僕のオールタイムベストだ。ストーンズ、ボブ・ディラン、ジャニス・ジョプリンへの言及、何より60年代アメリカ社会の空気を感じるんだ。

 1959年2月3日、小型飛行機がアイオワ州クリアレイク近郊に墜落し、バディ・ホリー、リッチー・ヴァレンス、J.P.”ビッグ・ボッパー” リチャードソンの3人のロックンローラーとパイロットのロジャー・ピータースンの4人全員が亡くなった。
 1950年代末から1960年代初頭にかけて、ロックンロールのスターたちが、スキャンダルや懲役や徴兵で次々と表舞台から姿を消して、アメリカの大衆音楽は勢いを失い、イギリスのミュージシャンがアメリカに上陸してくる(ブリティッシュ・インヴェイジョン)までの間、スター不在の暗い時代が続いた。この飛行機事故はロックンロールの時代の終わりを告げる象徴的な事件となった。
 後に、ドン・マクリーンがこの悲劇を題材にした楽曲「アメリカン・パイ」のなかで、この出来事を「音楽が死んだ日」(The Day the Music Died)として歌いあげ、この呼び名が定着した。

ザ・バンド 「オールド・ディキシー・ダウン」

 この曲は解散コンサート「Last Waltz」のなかの一曲。南北戦争を歌ったもので、同じ国民同士で戦った悲しさと、心に残る傷を歌っています。「北軍が南軍を追い払った夜、みんな歌っていた こんな風に”Na, na, na, na, na, na, …… ” 。・・・北軍は一番大切なものを持って行ってしまった。」という内容です。勝利したものには、”Na, na, na, na, na, na, …… “のフレーズが喜びの歌であっても、職を失い、家を失い、家族を失ったものには、言葉に出来ない悲しみの響きでしかない悲しみを、リヴォン・ヘルムが味わい深く歌っています。

U2の「ブラディ・サンデー」

 

 ↑最近のバンドも挙げていいならU2はたくさんありすぎるな。

 血の日曜日事件は、1972年1月30日、北アイルランドのロンドンデリーで、デモ行進中の市民27名がイギリス陸軍落下傘連隊に銃撃された事件。14名死亡、13名負傷。事件のあった地区の名を取って「ボグサイドの虐殺(Bogside Massacre)」とも呼ばれる。IRA暫定派は、1970年からイギリス統治に対する反対運動を行っていた。軍が非武装の市民を殺傷したこの事件は、現代アイルランド史における重要な事件である。

ヒップホップからJedi Mind Tricksの “Uncommon Valor” ベトナム戦争を題材にした素晴らしい曲。

 

↑2ヴァース(2番)が凄いよね。

(注 )メンバーのR.A.The Ruggedの父であるベトナム帰還兵の体験談。R.A.The Ruggedの弟妹は父が浴びた枯葉剤の影響を受けて生まれ、若くして亡くなっている。

 「悪魔を憐れむ歌」がなぜないんだ。まさに歴史を語る曲だろう。

 

↑まあ、そうなんだけど、歴史的事実を題材にしたというよりも、どっちかといえば『巨匠とマルガリータ』の影響が強いかな。

(注)『巨匠とマルガリータ』はソ連のミハイル・ブルガーコフによる幻想小説。ミック・ジャガーはこの本を読み、後の「悪魔を憐れむ歌」の詩に大きな影響を与えた。
巨匠とマルガリータ(上) (岩波文庫)
ブルガーコフ
岩波書店
2015-05-16


Flipsydeのアルバム”We the People”から「U.S.History」
アメリカの視点から”HIPHOP”風に歴史を語るんだけど面白いしよく書けてる。

 


↑僕もこれを挙げたい。この曲がNBCのオリンピックテーマソングだったと聞いて笑ってしまったよ。

ロックで学ぶ世界史
山崎 智之
リットーミュージック
2015-02-25

goo.gl/Kn3eHl