SNSでシェアする

未曾有のサイクロン被害にハイヒールを支援?行き場を失う”支援物資”の数々

[Image via]dailymail

オーストラリア赤十字から委託された機関による報告書によると、2015年のバヌアツ・2016年のフィジーのサイクロン災害後、オーストラリア人が近隣諸国のために行った善意の支援は、結果的には負の側面ももたらしたようだ。

報告書では、災害地域の人々に求められていない援助品を支援しても、それらの物資は倉庫に何年も眠ったまま保管コストだけを浪費させ、期限が過ぎれば廃棄処分になる可能性が高いと断定している。
そして、災害被害者を助ける最善の方法はお金を寄付することであると綴っている。

この報告書は善意のオーストラリア人によって寄付された不必要な物品の処遇をめぐり、逆に巨額の財政負担を生みだしてしまうという最初の報告例である。

被災者にハイヒール?

オーストラリア国際開発事業団の政策/支援責任者であるジョアンナ・プラデラ氏は、
「災害が発生したときのオーストラリア人は非常に寛大であり、被害を受けた地域社会を出来るかぎり支援することを望む」と語る。

報告書によると、2015年のサイクロン・パム発生後、オーストラリアはバヌアツに70以上の支援物資コンテナを輸送している。その中にはハイヒール・ハンドバッグ・毛布・缶詰などが含まれている。

しかし、サイクロン発生から1年以上経っても、コンテナのうち18個ほどの物資はそのまま保管されている状態だ。
保管費用は約200万ドルに上り、缶詰の半分以上は賞味期限が切れているそうだ。

(オーストラリアから送られたトマトの缶詰の山)

[Image via]abc

フィジーに送られたチェーンソー

さらに、2016年のサイクロン・ウィンストン発生後、スポーツ用品・チェーンソー・カーペット・ウールジャンパーといった物資が、フィジーの空港や埠頭の邪魔者になっているとオーストラリア赤十字社が報告している。

寄付された物資が支援機関に送られる場合、人道的救援隊員はコンテナに積まれた物資を救援活動への必要性に応じて選別する必要がある。

プラデラ氏はこう語る。
「彼らはコンテナを隅々まで調べて仕分けしなければなりません。服も食糧も一緒くたになってることが多いのです。そして、送料・保管・倉庫・流通コストを考慮すると、これらの商品の価値をはるかに上回ってしまいます。」

通常頼まれていない寄付に対応するコストは、財政を圧迫する災害復旧活動に既に従事している地方自治体が負担する。
「太平洋島諸島の小さな国々に、こうした”海岸に流入する資源”に対応する財源はほとんど残されていません。」ブラデラ氏は指摘する。

[Image via]dailymail

金銭こそ最高の支援

援助機関によれば、災害からの復興支援のためにオーストラリア人ができることは、単純にお金を寄付することだという。

オーストラリア赤十字の災害/危機管理担当責任者のスティーブ・レイ氏によると、人々が募金することで、大きなブルーシートを提供したり、現地のマーケットで必要な物資を購入するための現金を家族に支給するといった、最も効率的な支援を行うことができるそうだ。

abc/dailymail

(行き場を失った支援物資)

[Image via]abc

サイクロン・パム -Wikipedia
サイクロン・パム(Cyclone Pam)は、2015年3月6日に発生したサイクロン。
フィジーのサイクロン死者、29人に 復興長期化の恐れ
【2月23日 AFP】太平洋の島国フィジーを先週末に襲った同国史上最強のサイクロンの死者は、23日までに29人に達した。同国政府報道官が明らかにした。地元当局は、復興には数か月かかる恐れがあるとの見通しを示している。

このニュースへのコメント

「靴が無いの!?このハイヒールを受け取ってちょうだい!!!」

いくつかは災害救助に使えそうだと思ったけど、ハイヒールは無いな

物資を送る人々の中には、要らない物を都合よく捨てるチャンスとしか捉えていない人もいる。
慈善事業に従事していて、そんなバカげた支援物資をたくさん見てきた。
寄付した奴が貰った誕生日カード、汚れた下着、子どもの落書き・・・

記事を見て驚いた。絶対うちの国の話だと思ったよ。
もちろんアメリカ人

去年難民キャンプでボランティアしたけど、保管倉庫にあるゴミみたいな支援物資を見て驚いた記憶

災害時にチェーンソーは便利じゃないの?

┗役に立たないかどうかもよく分からん

┗チェーンソーは燃料が必要だし、刃こぼれすることもある。
それなら斧の方がずっと有用。それに安い。

フィジーでチェーンソーや毛布が役に立たないなんて理解できないな。
山間部はかなり寒く、地元民はジャンパーだけではなく、ウールの帽子やスカーフを着用してる。
島民は信仰心が厚く、定期的に教会に行くから、その際の身だしなみとして靴やハンドバッグは使えるはず。
現実を見ていないのは自分のポケットを満たすことに熱心な慈善団体のリーダーの方じゃないか?

金銭が最善の選択肢なのは間違いない
即時的な救援活動が終わった後ならなおさら

支援をする人々は使わなくなった物資を送ることは良いことだと考えるわけで、単純に責められないのが難しいところ

赤十字に金銭を寄付しても本当に救援活動に使われるのか分からないし、他のプロジェクトに回されそうだから、僕はあまり気が進まない

輸送する前の段階で物資を選別していないのがおかしい
要らない物資があれば、その前の段階で地元のチャリティーに寄付するなり売るなりして、その資金を有用な物資に投じることができたはず

goo.gl/jM2ILV goo.gl/YNEQDi

コメント

  1. 名前:名無し 投稿日:2017/01/17(火) 23:20:57 ID:e2f448aed 返信

    日本でも災害があると支援物資に千羽鶴とか使い古された下着、生鮮食品を送るオタンチンがいたからな
    救援・支援を行っている人が一番現場をわかっているから、支援するなら現金なんだよね

  2. 名前:名無し 投稿日:2017/01/17(火) 23:31:36 ID:83c62e3b1 返信

    3.11以降、千羽鶴やカードや古着など荷物になる物は受け付けなくなったね。
    熊本地震でもツイで色々回されて、個人で少量の物を送ると手間になり全員に行き渡らないので物資は企業のみに限定されたし。やっぱりお金が一番だと思う。
    正し日本だとちゃんと被災者に届くが、途上国への金銭の寄付は被災者に渡らずその前にネコババがほとんどだとか…
    フィリピン台風の時も、現地のフィリピン人が「お金での寄付は被災者に届かないのでやめて下さい」っての見かけたし、難しい。。

  3. 名前:名無し 投稿日:2017/01/17(火) 23:40:43 ID:fe0d07800 返信

    善意は相手のことを考えずに押し付けちゃいかんわな、ただの自己満足になってしまう
    一般人が出来る最大の援助はちゃんとしたところへの寄付と
    救助活動の邪魔にならないように静かにしてるってことだろう

  4. 名前:  投稿日:2017/01/18(水) 02:38:05 ID:bda28b2a1 返信

    >最善の方法はお金を寄付することである

    現地民が言うには、金だと役人や政府関係者がポケットに入れて消えるだけだから駄目らしいけどな
    物だけじゃなくて、物流から配布までの費用や、人材までの支援を求めりゃ良かっただけの話なんじゃないんか?

    ※1
    熊本の震災時、必要な物資をSNSで告知したら、そればっかりが届いて余りまくって困ったってのもあったな
    時間の経過や状況によって、必要な物資も変わって来るし、タイムラグも考えたら色々と難しい